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1話：光る君

源氏９歳の頃、亡き母・桐壷の更衣の面影を持つ藤壺の女御が帝の新たな妻として後宮に入内。５歳年上の美少女に源氏は運命を予感するが、元服したことで藤壺と会うことは叶わなくなってしまう。

2話：六条

幼い日の恋心は秘められたまま、17歳となった光源氏。気位の高い妻・葵の上と心すれ違う日々の中、葵の兄で親友である頭の中将から、当代一の貴婦人と呼ばれる六条の御息所の噂を聞く。

3話：夕顔

光源氏は六条の御息所との逢瀬を重ねるごとにその魅力に溺れていくが、同時に重くも感じるようになっていた。そんなとき、白い夕顔の咲く家に住む女性と文を交わしたことから新しい恋が始まる。

4話：藤壺

夕顔を失った光源氏は、心身の病で内裏への出仕もできなくなる。藤壺からのささやかな手紙に、かつて封印した想いが甦る源氏。ようやく快方の兆しが見えた頃、北山の寺へ祈祷を受けに行くが…!?

5話：宿世

禁忌を犯し、父帝の妻である藤壺と想いを遂げた光源氏。罪を背負って愛し続ける決意をする源氏だが、藤壺はこれ以上の罪を重ねまいと拒む。２人の恋は誰にも知られぬまま消えるはずだったが…!?

6話：朧月夜

後に出世の道を阻むきっかけとなる妖しい出会いが訪れる。朧月の夜、源氏のもとへ扇を落とした、明るく奔放な姫君との幻のようなひととき…。姫君は、政敵である右大臣家の六の君だったのだ。

7話：葵の上

光源氏の父・桐壷帝は退位し、藤壺を伴い御所を去る。愛する人の消えた御所で佇む源氏に、正妻・葵の上の懐妊が知らされる。噂は広まり、源氏の訪れを待ちわびる六条の御息所は想い乱れていた。

8話：嵯峨野

葵の上の突然の死は、光源氏に耐え難い悲しみを与えた。産まれた子供・夕霧を鎹に、これからやっと夫婦になれると考えていた矢先の不幸。求めても手に残らない虚しさに、源氏は打ちひしがれる。

9話：叢雲

六条の御息所が伊勢へと旅立ち、次々と大切な人が去っていく。父帝である桐壷院の崩御。そのことによって、政敵である右大臣家は勢力を伸ばし、源氏の身辺にも危うい流れが押し寄せてきていた。

10話：謀叛

光源氏は朧月夜と危険な逢瀬を重ね、ついに右大臣に知られる事となってしまう。弘徽殿の女御はこの機に源氏を失脚させようと、朱雀帝への謀叛の意ありと、流刑を提言する。

11話：若紫へ

光源氏は都を離れ、流刑地である須磨へ行くことを決意する。幼い頃から傍に寄り添っていた若紫は、連れて行ってほしいと涙で訴える。別れの日は迫っていたが、必ず戻る約束をして源氏は旅立つ。