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第1話：諱、握りて

賽銭5円で人助けをする自称・デリバリーゴッドの夜トは、神器の雪音、半妖となった壱岐ひよりと共に、貧乏で日の目を見ない神様だ。ある日、夜トは妖を斬り伏せた現場で1枚の面を見つけるのだが…。

第2話：彼女の思い出

雪音に初めて同年代の友達ができ、ひよりや小福たちは喜ぶ。だが、打ち明けられない秘密が雪音にはあった。友達とは毘沙門の神器・鈴巴なのだ。同じ境遇にある2人は、毎日のように顔を合わせ、距離を縮めていく。

第3話：イツワリノ絆

毘沙門の神器が1人死に、毘沙門は体調をさらに悪化させていった。薬師の陸巴はいち早く原因を指摘、気がつかなかった兆麻は道標としての立場が危うくなる。毘沙門は陸巴に心を許すが、その裏では…。

第4話：願

呪がかけられた洞窟に監禁されるひよりと兆麻。陸巴は毘沙門を裏切ったのだ。その狙いを推察する兆麻は、自分たちの過去をひよりに話す。かつて毘沙門の神器たちには、麻の字が与えられていたのだった。

第5話：神祝き、呪きき

夜トを守ろうとして、毘沙門に斬り伏せられた雪音の体は祝の器となり、変化する。ヤスミに冒された毘沙門は劣勢となるが、陸巴はそこに追い打ちをかけるように面の妖を操り、毘沙門の神器たちを次々と襲わせる。

第6話：為すべきこと

毘沙門は兆麻から過去の全てを聞き、我を取り戻し、長年こらえ続けた涙を流す。一連の光景を見た陸巴は、今の毘沙門の在り方を批判。惨状を招いた責任を取り、毘沙門自ら命を絶ち、代替わりするべきだと言い放つ。

第7話：神様の祀り方

毘沙門との戦いを経て、ひより、夜ト、雪音はより距離を縮める。進級試験にも合格し、春から高校生になったひよりは、新しい制服に身を包み、これから始まる学校生活に対する期待を抱くのだが…。

第8話：禍津神

夜トは自分のお社を手に入れて喜ぶ。一方、道標としての自覚を持ち始めた雪音は、より強くなろうとして兆麻に術の教えを乞う。また、夜トの喜びようが気になっていたひよりは、小福から神様の話を聞いていた。

第9話：糸の切れる音

夜トが消えてひと月が経過。小福ら彼岸の者は心配するが、此岸の人間、ひよりは夜トの記憶を徐々に薄れさせていく。その頃、高天原では、妖を傀儡にする術師に関して新しい展開を見せようとしていた。

第10話：斯く在りし望み

ひよりは、カピパーランドでの出来事にふさぎ込むが、雪音と再会し1カ月もの間忘れていた夜トの記憶を取り戻す。だが、依然として夜トの行方は分からない。一方、夜トは襲いくるイザナミを避けつつ…。

第11話：黄泉返り

毘沙門たちは恵比寿を救うため、黄泉の入り口へと急ぐ。そんな彼らの前に、巨大な風穴が出現。同じ頃、雪音とひよりは黄泉に入れる可能性を信じて風穴へと向かおうとしていたが、2人の前に陸巴が立ちふさがる。

第12話：君の呼ぶ声

恵比寿は意識を取り戻し、夜トたちを黄泉から救い出し、一つの可能性を話す。此岸の者が黄泉の淵を覗き込み、諱でもって呼び戻す「魂呼び」という方法だ。風穴が閉じられていくなか、ひよりは夜トの名を呼ぶ。

第13話：福の神の言伝

黄泉から地上へと帰還した夜トを待っていたのは天の討伐隊との激しい戦いだった。夜トは恵比寿を守るため、満身創痍の体を押して戦い続ける。ところが、夜トはあまりにも苛酷な現実を目の当たりにする。