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1話：戦記、始まる

西暦2070年。政府が「宇宙人は、実はいました」と発表した朝、天網市・御統中学に奇妙な転校生・ムリョウがやってきた。学ラン詰襟という時代錯誤な格好のムリョウに学級委員・村田始は興味を抱く。

2話：ムリョウのチカラ

ムリョウと生徒会副会長・守口京一との超能力戦を目撃してしまった始。一方、ムリョウの姉である瀬津名が天網市そのものに隠された秘密を語ろうとした時、上空に宇宙からの浮遊物体が出現する。

3話：その名は、シングウ

女子更衣室から生徒会副会長・森山那由多の服が盗まれた。京一は那由多に「1匹紛れ込んでいる。注意しろ」と警告する。その頃、生徒会書記・守機瞬はムリョウに近づき、何やらひそひそ話をする。

4話：動き出す、とき

天網の民が隠し続けてきた白い巨人・シングウの秘密を目撃してしまった始は、その記憶を消そうとする那由多に狙われるが、瀬津名に救われる。そして始は真守家当主・百恵のもとへ連れていかれるが…。

5話：見つめる、目

銀河連邦の存在、宇宙人との関わり、天網の民の役割。百恵が施した術により、さまざまな謎が一気に始に降り注ぐ。といっても始の悩みは寝不足なことくらい。学園は体育祭の準備で活気に満ちていた。

6話：おだやかな、戦い

体育祭の当日。応援団長・ムリョウ率いる白組と、ムリョウに対抗心を燃やす京一率いる赤組の戦いがヒートアップ。そんななか、ひとり冷静に校内を見回る体育教師・磯崎公美は、宇宙人の偵察ロボットと遭遇する。

7話：君の、えがお

体育祭の余韻が冷めないなか、瞬が特別編集した体育祭の映像を学園内で流していた。ムリョウや京一、生徒会書記・峯尾晴美、そして那由多らの赤面映像に生徒は盛り上がるが、晴美と那由多の気持ちは複雑だった。

8話：ささやかな、うたげ

次の文化祭で天網市に伝わる「神輿下ろし」の復活を目論む生徒会長・津守八葉は、始とムリョウを担ぎ出して「祭りクラブ」設立へと動く。しかし、「神輿下ろし」に隠された真の意味を知る那由多は強く反対する。

9話：雨ののち、また雨

天網海岸にザイグル星人が上陸し、待ち受けていた御統中学教師・山本忠一らに対し、宇宙艦隊ジルトン号艦長・ヴェロッシュはあることを提案。地球の危機は一時的に回避されたかのように思われたが…。

10話：だから、明日のために

ザイグル星へ向かうジルトン号が爆破され、艦長のヴェロッシュは新たな敵の来襲を地球に伝える。その脅威を回避するには「空蝉の秘儀」を使うしかない。真守一族の下した決定により、那由多らは危険な秘儀を行う。

11話：ありがとう、勇気

空蝉の秘儀により、那由多は心を宇宙へ飛ばした。抜け殻となった那由多の手を握る始に、晴美は11年前の空蝉の秘儀の際の悲劇を語る。一方、宇宙ではシングウとサナドンとの闘いが激しさを増していた。

12話：強がりな、友情

サナドンは撃退したが、宇宙での戦いの場に生身で現れたムリョウの存在に浮かない表情を見せる那由多。だが、百年前、シングウとしての力を受け継いだ百恵が謎の少年と交わした約束の話を聞き、ある決心をする。

13話：かくれさと、ふるさと

ムリョウ、瀬津名と共に、2人のふるさと「星降る里」へ向かう始、那由多、瞬。だが、「星降る里」は天網の民誕生の謎を秘めた場所で、時間と空間を歪ませた特殊な磁場が他者の進入を阻んでいた。

14話：僕たちの、夏

京一と晴美は海水浴。始、ムリョウ、八葉たちは「祭りクラブ」の会合。瀬津名と瞬は宗谷岬までの駆けっこ競争。夏休み最後の日をみんなが楽しむなか、那由多だけは沈んだ表情でシングウの力について思いを馳せる。

15話：父、帰る

新学期を迎えた朝、またも政府が「我々は宇宙人と交流しています」と突然の発表。政府の宇宙外交について何も知らなかった真守一族は戸惑いと憤りを隠せない。一方、ムリョウのもとに阿僧祇からの警告文が届いた。

16話：おだやかに、突然に

阿僧祇と瀬津名の家が襲撃され、瀬津名は敵の正体を掴むための証拠をジルトーシュに突きつけ、知っていることを白状するよう迫る。一方、種子島宇宙開発センターでは、会見を控えた官房長官が宇宙人に襲われる。

17話：どさくさに、ごめん

メディア委員長・稲垣ひかるから「祭りクラブ」についての取材を受ける始。那由多は、始の目的が「神輿下ろし」にはないと知り、ある申し出をする。だが、始たちが天網神社に集まった時、種子島に宇宙人が来襲する。

18話：うけついだ、悲しみ

今や「祭りクラブ」の活動を仕切る那由多は祭りの記録映像を見せようと張り切っていたが、画面には意外なものが映し出された。それでも能天気な始に、那由多は「神輿下ろし」が持つ真実の意味を話し始める。

19話：きよらなる、拳

九州山地に宇宙人の一団が現れ、天網市を目指す。これを阻止しようとする西日本のマモリビトはほぼ壊滅。援護に向かう晴美の父も命を奪われ、晴美は宇宙人の狙い、シングウの要である京一をおとりに連れ出す。

20話：せっかちな、呑気

ボロボロに傷ついた姿でムリョウが現れ、その謎を百恵たちによって解き明かされて那由多はがく然とする。学園ではムリョウに関する勝手な噂が流され、登校したムリョウの周りでまたひと騒動が起こる。

21話：助っ人、相まみえる

晴美に連れていかれた銀河連邦の宇宙船の中で、那由多は傷ついたマモリビトたちを目撃する。ムリョウは運動部部長たちの因縁めいた脅迫を受け、宮ノ森中学との対抗戦に柔道部の助っ人として出場する約束を交わす。

22話：見上げる、その先

京一に呼び出された始は、なぜ那由多やムリョウと平然と付き合っていられるのかと尋ねられて戸惑う。一方、妙見の正体が百恵に伝えられていた頃、当の妙見はムリョウと共に海の彼方のある一点を見つめていた。

23話：連邦と、連盟

天網市上空に出現した巨大宇宙船は、政府と共に銀河連邦への加盟を共謀する者が呼び寄せたものだった。真守家当主として決断を迫られる百恵だが、すでにその動きを察知しており、宇宙連盟の船を呼び寄せる。

24話：さだむるもの、ここに

マモリビトである天網の民だけでなく、転入組の面々も登校し、生徒会の面々は戸惑う。意を決した八葉は天網市にまつわる全ての秘密を明かす。一方、磯崎先生は地球の運命を左右する「判定者」の正体を突き止めた。

25話：虚人、目覚める

宇宙に出現したサナドンの存在を感じ取った那由多は、生身のまま宇宙へと向かい、全世界の人々がシングウの戦いを見守る。やがて、サナドンに取り込まれていくシングウのむせび泣く声が宇宙に響き渡った。

26話：戦記は、つづく

シングウを再び封じ込めるため、「判定者」が宇宙に向かい、全ての因縁が明らかになる。一方、「ムゲン」にのみ込まれた那由多を救うため、始はムリョウと全生徒の力を借りて宇宙へと飛び立った。